かつて、当会の創設メンバーである2名の実務翻訳者は次のような目標を立てていました。
首都圏や関西圏で開催されている大規模な勉強会に参加したくとも参加できない九州の翻訳者のために(すなわち自分たちのために)、そうした大規模な勉強会を福岡でも開催する。
三年前の投稿ですが、大上段に構えてますねえ…読み返すと気恥ずかしい限りです。その後、2016年から2018年にかけて、講師をはじめ多くの協力者のおかげで「博多で翻訳勉強会」を三度無事に開催することができました。そうした大規模な勉強会は今後も開催したいと考えています。
いっぽう、当会の現実行委員には野望がもうひとつあります。第3回「博多で翻訳勉強会」の報告終盤でも少し触れていますが、普段の仕事で遭遇する数多の疑問や不安についてざっくばらんに話し合える、いわば翻訳者のための「日頃のお悩み相談コーナー」のような小規模な勉強会を催すことです。例えば、私が直近の仕事で「他の翻訳者さんの意見を聞きたい!」と感じたことを思いつくままに三つあげると次のようになります。
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- 類語の使い分けはこれで正しいのか
- 逐語的な訳で明快な文章を書くよう依頼してくるクライアントへの対応方法
- Googleでのヒット数は多いものの不自然に思われる表現を某文書で使うべきか否か
こうした翻訳者なら誰もが抱えているモヤモヤを気軽に披露し真面目に話し合うために、このたび「ミニ勉強会」という名前で新たに勉強会を開催することにしました。
参加者全員に十分に発言時間が割り当てられるよう、参加者は10名前後とします。
また、この勉強会では訳文の検討を活動の中心に据えたいと考えています。事前に配布された課題文について、訳文の仕上がり具合はもちろんですが、その翻訳過程で生じた様々な「?」についても忌憚ない意見を交換します。同業者の思考過程や訳語の選択理由、実務的な対応方法を知れば、日常業務に立ちはだかる壁を乗り越える/ぶっ壊すヒントが見つかるはずです。たぶん…
とはいえ、生まれたばかりの「ミニ勉強会」はまだフニャフニャして形が定まってはいません。回を重ねるごとに、会の質を向上できるようにしていきたいと思っています。
N.A.
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